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作られるべきではなかったホリデー映画12選/後編 - ハリウッド直送便 - 芸能コラム - ニッカンスポーツ

コロナ禍で迎える初めてのクリスマスまでカウントダウンが始まっていますが、先週に引き続きグラマー誌が選んだ「作られるべきではなかったホリデー映画12本」の後半6本を紹介します。

おうち時間がたっぷりある今年は自宅で映画鑑賞を楽しもうと思っている方はぜひ参考にしてみてはどうでしょう。

●「ラブ・アクチュアリー」(2003年)※ただしローラ・リニーのパートだけ

クリスマス直前のロンドンを舞台に19人の男女が織りなす愛の物語は、豪華キャストで贈るクリスマス映画として多くの人に愛されていますが、ローラ・リニー演じるサラだけ報われないことを不憫に感じる人も多いはず。そんなサラの悲しいストーリーが本当にこの作品に必要だったの? というのが理由です。クリスマス映画の最高傑作とも言われていますが、ちょっと見方を変えてみると違う一面が見えてくるのかもしれません。

●「ホーム・アローン3」(1997年)

クリスマスの定番映画といえばやはり「ホーム・アローン」シリーズをあげる人も多いと思いますが、3作目は前2作で主演した天才子役マコーレー・カルキンから、主役の少年がアレックス・D・リンツに交代し、ストーリー面でも関連性がなくなっています。

家族のクリスマス旅行の夜に一人自宅に取り残された主人公の少年が、泥棒に襲われながらも玩具の銃などで激闘する1作目は世界中で大ヒットしましたが、カルキン抜きで別の家族のストーリーにしてまで続編を作る必要はなかったと切り捨てています。

●ウォルト・ディズニーのサンタクローズ3/クリスマス大作戦(2006年)

ティム・アレン演じるサンタクロースの活躍を描くファンタジック・コメディシリーズの第3弾ですが、魅力的な1作目「サンタクローズ」(1994年)の後の続編2作が立て続けで面白くなかったことが理由。

また、オリジナルを観て楽しんだサンタクロースが好きだった子供たちは12年後には成長しており、大金を使ってまで3作目を作る意味はなかったのでは? という意見も。

●「ジャック・フロスト」(1998年)

クリスマスの日に家族を残して事故で亡くなった主人公フロストが、妻と息子を思うあまりその1年後のクリスマスに庭に作った雪だるまに乗り移って現世に戻ってくるというファンタジーですが、魔法と家族、失ったものというクリスマス映画にふさわしいキーワードを単に組み合わせただけと指摘。

●フォー・クリスマス(2008年)

リース・ウィザースプーンとヴィンス・ヴォーン演じる自由奔放な夫婦が、クリスマスに離婚して4つの家にバラバラになっているそれぞれの両親たちを訪れるコメディですが、登場人物全員が最悪と指摘。両親たちを巻き込んだ大騒動はそれを観ているだけで、グラスいっぱいに注がれたすっぱいエッグノッグ(牛乳ベースのクリスマス定番の暖かい飲み物)のようだと解説しています。

●ブラザーサンタ(2007年)

詐欺まがいの罪で留置所送りとなった主人公はサンタクロースの兄で、北極でサンタの手伝いをする条件で弟に保釈金を払ってもらうコメディですが、サンタの厄介な兄についての邪悪なストーリーは誰も求めていないと指摘。クリスマスの夢を台無しにする映画は、やはり誰も好んでは観たくないということでしょう。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)

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December 15, 2020 at 08:26AM
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