EXILEの松本利夫(45)が12日、都内で主演映画「無頼」(井筒和幸監督)初日舞台あいさつに登壇した。

井筒監督作品の主演に、松本は「もともと井筒監督の大ファン。作品をほとんど見ていたので、自分がこの映画の主演と聞いたときはうれしく思い、それと同時に気が引き締まる思いを感じました」と、語った。

撮影に入る前には、稽古期間もあり、それがなによりもありがたかったという。劇中では20~60代を1人で演じきった。「20、30、40まではいけるんですけど」と話し始めると、すかさず「まあ20はあぶないか」と、自虐を入れ会場を笑わせた。50代以降は、“老けメーク”を取り入れた。「本当に繊細で、クオリティーの高い老けメークになっていて、ちょっと自分でも鏡見たときにショックを受けた」と笑った。

演じて一番大変だったシーンを問われ「難しいところは全部だった。撮影の中で、一番大変だったのは、入れ墨をペイントでいれたこと」と回答。夜中の12時から朝の7時まで、3人がかりで、7時間かかるほど大がかりだったと明かした。

その後「素っ裸で、ケツ穴を見られるシーンがある」と、まさかの告白。これには松本も「その時だけは、『人間崩壊するんじゃないか、おれ何やってるんだろう』と思いながら、撮影していた」。撮影の際には、井筒監督が、女性スタッフを外に誘導したというエピソードも明かした。体を張った撮影が続いたが、一番エネルギッシュだと話す監督に負けないよう、キャストたちも気合を入れまくり、撮影したという。

作品は、昭和の時代に何にも頼ることなく、1人で飢えや汚辱と闘い、世間のまなざしに抗い続けた男が、はみ出し者を束ね、命がけで裏社会を生き抜く姿を描く本格ハードエンターテインメント。

中村達也(55)木下ほうか(56)らも登壇した。