タレント菊池桃子(51)と結婚したことが明らかになった経産省の新原浩朗経済産業政策局長(60)が5日、同省で取材に応じた。「この通りルックスがいいわけでないので驚きかもしれませんが、報道されている通り菊池桃子さんと入籍させていただきました。とてもハッピーです」と笑顔で結婚報告した。60歳まで独身の新原氏と菊池の結婚は衝撃となって霞が関、永田町に広がり、周囲から仰天コメントが相次いだ。

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経産省(旧通産省)の入省年次が新原氏より1期下の西村康稔経済再生相は閣議後の会見で「小泉進次郎氏と滝川クリステルさんのとき以上に驚いた」と話した。結婚は数日前、新原氏から報告されたが、「正直申し上げて言葉がしばらく出ませんでした」という。

9月まで経産相を務めた世耕弘成自民党参院幹事長も「彼の結婚を聞くこと自体、大変な驚きだが、相手を聞いてその1000倍ぐらい驚いた」と仰天。甘利明元経産相も2日に新原氏が電話があったことを明かした上で「『えーーっ』我等のアイドルが野蛮人(笑)の手に。まっ、みんなに夢と希望を与えるからいっか」とツイートした。

永田町と霞が関を上を下への大騒ぎにした新原氏はこの日、登庁すると報道陣に囲まれ、結婚指輪を薬指にはめ、「赤いバラを小さい花束にして『結婚して下さい』とシンプルに申し込みました」とプロポーズの言葉まで明かした。菊池が「パンツの穴」で映画デビューしたのは84年。新原氏の通産省入省も84年。「職歴は同じですが、通常“残業省”ですから彼女がどういう活動をしていたか知らなかった」という。

出会いは15年に発足した安倍首相の私的諮問機関「一億総活躍国民会議」だった。菊池は委員、新原氏は会議を運営する内閣府の「一億総活躍推進室」次長で、会議では「委員と事務局」だったが、16年6月の最後の会議終了後、「フォローアップの状況説明」を続け、急速に意気投合したという。

新原氏は安倍首相の懐刀・今井尚哉首相秘書官の経産省の2期後輩で、働き方改革、教育無償化など安倍内閣の看板政策を進めた「官邸官僚」の一員。昨年7月、経産省の筆頭局長・経済産業政策局長に就き、次期事務次官の最有力候補となっている。この秋の消費増税ではキャッシュレス決済、ポイント還元の制度設計を仕切った。

仕事に対しては鬼で、あだ名は「将軍」。あの丸山穂高衆院議員(06年経産省入省)も「素晴らしく優秀な方。新卒で突っかかって怒られたのが新原さんだった」とツイッターでエピソードを明かした。