12日より公開されるロマコメ映画『15年後のラブソング』には、イーサン・ホークの息子役でハリウッドで引っ張りだこの子役アジー・ロバートソン君が出演している。10歳にしてイーサンのみならず、スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライヴァー、エマ・ストーン、ウィノナ・ライダーといった大スターたちとの共演歴を誇る天才子役だ。
“つぶらな瞳の美少年”という外見の繊細な美しさもさることながら、確かな演技力で注目を浴びているアジー君。アカデミー賞6部門にノミネートされた『マリッジ・ストーリー』では、離婚を決めた両親(スカーレットとアダム)の間で揺れ動く一人息子を演じて、その魅力を十二分に発揮。人気コメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ」のコント「Wells for Boys」ではエマの物憂げな息子を堂々演じ切り、アメリカのお茶の間を大いに沸かせた。7月からスターチャンネルで放送が始まるウィノナ主演のテレビシリーズ「プロット・アゲンスト・アメリカ」にも出演している。
そんなアジー君が大人のロマコメ『15年後のラブソング』で演じたのは、一部でカルト的な人気を誇るロック・シンガー、タッカー・クロウ(イーサン)の息子ジャクソンだ。女性関係が派手だったタッカーのせいで、自分に異母兄弟が何人いるのかわからないという悩ましい役柄でありながら、父を大切に思う気持ちは人一倍な繊細な少年を熱演。母性を揺り動かす存在で、ヒロインのアニー(ローズ・バーン)に彼女が心に秘めてきた「子供が欲しい」という気持ちを再認識させる大きな要因にもなっている。
メガホンを取ったジェシー・ペレッツ監督はアジー君について、「自分の役割を理解している点で、まさにプロの役者だった」「彼を起用できたことに興奮したし、 何しろ安堵したよ。演技が大げさな子役は多い。台詞を暗記して繰り返す。そんな子役を起用していたら、作品は台無しになってしまう。ジャクソンは作品を左右する重要なキャラクターだからね」と絶賛の言葉を惜しまなかった。
『アバウト・ア・ボーイ』『ハイ・フィデリティ』の原作者としても知られるイギリスの作家ニック・ホーンビィの小説を基に、人生のリアルに押し流されながらも、どうにか新しい一歩を踏み出そうともがく男女の姿をチャーミングに描いた本作。キュートなアジー君の名演にも注目したい。(編集部・市川遥)
映画『15年後のラブソング』は6月12日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開
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June 06, 2020 at 05:19PM
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