「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ」。アニメや映画でこんなセリフが聞こえたら、「あ、こいつ死ぬな……」と誰もが確信するでしょう。そうしたいわゆる「死亡フラグ」ばかりを集めた本『明日から使える死亡フラグ図鑑』が10月12日に発売されました。作者は、イラストレーターの茶んた(@Chanta_in_inari)さん。
Twitterで面白いものからかわいいものまでさまざまなイラストをアップしている茶んたさんが2019年9月、「死亡フラグ図鑑作りたい」とつぶやき反響を呼んだことがきっかけで書籍化に至ったものです。
ツイートに添えられた「噛まれた人」や「薬打ってデカくなる人」などのイラストは、どれも幸せな展開が期待できないものばかり。書籍版の『死亡フラグ図鑑』では、さらに緊迫感が増した(?)イラストとともに、その言動がいかに「死亡フラグ」を立てるものであるかが解説されています。
例えば「病を患っている師匠」。もうタイトルからしてすぐ死ぬ気配ビンビンですが、病気にかかりながら主人公に「まだ教えなければならないことがある」という師匠、これはもう、必ず死にます。というか、散りますね。思い出せないけど、なんかのマンガで見た。
「犯人はおそらくこのなかにーー」。悪天候で外界と隔たれたペンションなどで事件が起きたとき、リビングに集まった人々が疑心暗鬼になる場面。そんなとき「もういや! 殺人鬼がいるかもしれない部屋に居られないわ!」と、ひとり部屋を出ていくのも、もはや古典となった死亡フラグです。次の犠牲者は絶対に彼女ですやん。分かっていても止められない。それが、おまえたちの夜。
おもにゲームでみられる死亡フラグとしては、「明らかに弱点があるモンスター」があります。巨大な目、翼、複数ある頭……などなど。もう、「ここにカーソルを合わせろ」と言わんばかりに弱点が露出したデザインになっているのです。体を狙ったときは全然きかなかった攻撃が、申し訳ないくらいにきいてしまう。哀しき運命(キャラデザ)を背負ったモンスターたちのフラグです。
現実世界にもいそうなのが、「我が社のセキュリティは万全」と言い切るエンジニア。これは外部から侵入されて、システムを乗っ取られるやつ。メガネをクイックイッとしながら「暴走なんてありえませんよ」なんていうキャラが登場したら、逆にいつ暴走するのかな? と楽しみになってしまうのが人間のサガというものです。
『死亡フラグ図鑑』にはこの他にも、死亡フラグが盛りだくさん。「あるある」と笑いつつ、思わず口にしてしまわないよう気を付けたいですね。本記事のラストには、今日発売の単行本から「試し読み」ページを掲載。読めば読むほど生存率があがるかもしれませんよ!
【試し読み】『死亡フラグ図鑑』より「死亡フラグ」をビンビンに立てた人たち
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