日中合作で制作された同作はヒマラヤ救助隊「チーム・ウイングス」を描いた。“ヒマラヤの鬼”と呼ばれるジアンを役所が演じる。役所は「けがもたくさんしました。ワイヤーアクションが初めて。助けるシーンもあるんですけど、うまくなかったので助けるどころか身体があざだらけ。苦労しましたね」と撮影を振り返ったが「映画ではちゃんと助けてますから」と自らフォローして笑わせた。ワイヤーアクション以外でも満身創痍だった。「前半で脚をけがしまして、撮影スケジュールに迷惑をかけた」と自らを責めつつも「けがをした僕をスタッフ、キャストが労ってくれた。本当に感謝しています」と口にしていた。
チャン・ジンリューは雪山という極寒の現場で27時間にわたってワイヤーに宙づりにされ、あざだらけになった役所の身体について「とても恐ろしかった」と振り返る。そんな状況でも「何も言わずに何事もなかったかのように撮影を終えた。プロフェッショナルな精神に感動しましたし、尊敬しました。役所さんの演技に引っ張られて、そのおかげで高まった」と役所の役者魂に驚いたそう。続けて「グチを1つも言わずに撮影を終えた」とジンリューが明かすと、役所は「日本語で言っていただけ」と照れ隠しをしていた。
また、日中合作ということもあり現場はさまざまな言語が飛び交っていたそう。「現場はごちゃまぜの言葉で、コミュニケーションはなかなか難しかった」としながらも「最終的には映画好きが集まって、映画という言語で、素晴らしいチームワークが取れたと思う」と胸を張った。役所は同作が初メガホンだったユーフェイ監督の才能も絶賛。そして役所は「女性にモテるらしいです。そこで失敗しなければ、中国を代表する監督になる」とニヤリ。思わぬ暴露にユーフェイ監督は気恥ずかしそうに笑みを浮かべていた。
ワールドプレミアイベントにリン・ボーホン、プロデューサーのテレンス・チャン氏も参加した。
2019-11-03 09:40:00Z
https://mainichi.jp/articles/20191103/orc/00m/200/032000c
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